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など
窓が多いという意見のほか、窓のせいで家具の配置が難しいや、断熱性を考えれば良かったなど、実際に住んでみないと想像しづらい箇所に不満が多く集まっているようです。
注文住宅の窓づくりで失敗しないために、千葉県の家造りのプロ集団『千葉good工務店会』の皆さんに、どのような点に重点を置いて設計しているのか聞いてみました!家づくりの参考にしてみてくださいね。
お客様からのヒアリングにて決定していく事はほぼありません
最終的な確認はもちろんとりますが、窓の配置においては、①外観の意匠性、②周辺環境(立地環境/温熱環境)、③機能性 を総合的に考慮しているので、お客様からお聞きすることはないですね。
え、自分でこうしたいって決めるんじゃないんですね!ちょっとビックリ。プロ視点からのこだわりというところかしら?
千葉good工務店会の須藤さんから窓の種類と役割について教えていただきました。これを理解しておくことで、こんなはずじゃなかったということが減らせるかも知れませんね。
窓の種類は大きく分けて4つ
1.横すべり窓。横軸回転にて開閉するため、開放時多少の雨でも平気です。排気機能としての役割をになっています。
2.縦すべり窓。縦軸回転にて開閉するため、ガラス面を利用し2方向の風を取り込むことができます。採風機能としての役割をになっています。
3.FIX窓。開閉不可の窓です。防犯性に優れていて、採光と眺望としての役割をになっています。
4.引違窓。開放時最大の開口面積を確保できのが特徴。採風・採光・眺望の役割を平均的にになっていますが、気密性能が他窓より劣ってしまいます。
例えば、室内の空気を外に排出したい場合は、横すべり窓を採用します(洗面・トイレ・浴室など)。特にトイレなどに大きめの縦すべり窓を計画すると、開けた場合に外からトイレ内が見えやすいなどのデメリットがあるので、その点は注意をしています。
ほかにも種類は豊富にありますし、複合窓もありますので、あくまでも一例ですが、こだわりを持って作っていますのでお任せください。
窓のガラスの種類はどのようなものを使っていますか?
方角によって窓のガラスの種類を変えています
敷地の方位にズレがなければ、南面サッシは断熱Low-Eガラスを採用します。ほかの3方向は遮熱Low-Eガラスを採用するのが基本ですね。南面につきましては、夏季の日射を一番受ける事がなく、かつ、冬季の日差しを存分に取り入れられることから、暖房・冷房負荷軽減を望めます。
確かに窓は熱損失を壁より受ける場所になりますが、必要な熱を取り込める部分にもなる為遮蔽等を計算して窓位置や大きさを決めると良いでしょう。
家の中で一番熱損失が多いのは窓です。ですので、窓の性能を高める事が最優先と考えられます。断熱材はその次となります。しかし、夏は太陽熱を入れたくないけど、冬には太陽熱を存分に吸収した方が、年間冷暖房消費は抑える事ができます。関東でも冷房コストより暖房コストは倍程のエネルギーを使用します。よって、省エネ住宅を考えるのであれば、夏季のみではなく冬季に重点をおいた計画をする事の方が年間消費は少なくて済みます。
窓については一律、建築物において熱、寒さの影響を受けます。
各社によって性能数値が違いますので、一概に比べるのもどうかと思いますが、樹脂製のペアガラスのLow-E複層ガラスを採用していれば問題ありません。
窓は開口部といわれる壁面の断熱が入らない部分になります。性能が非常に重要になるため、窓の種類やここで風を取り込みたいなど、こちらのコンセプトをしっかりご説明させていただくようにさせて頂いております。
曇りガラスと透明ガラス、遮熱ガラスと断熱ガラス、『窓』には種類が豊富にあります。用途使途によって使い分ける必要があるため、1つ1つの窓が持つ必然性を検討し計画していきます。
千葉good工務店会の取組み
千葉good工務店会は、須藤建設、工藤工務店、タウンズホーム、スタジオ・チッタの4社からなる団体です。工務店の家づくりを広めるべく、それぞれがライバル同士でありながら互いに協力し、家づくりの知識やスキルの向上をはかり、地域と未来への貢献及び慈善活動し、家づくりに親しんでもらうイベントなどを開催しています。